この写真は、昨年の今頃撮ったもの。
フィンランドの妖精トムテ。
サンタさんの使者と生徒さんたちには告げてあります^^
そろそろ今年も出さなくては♪
さて、音楽堂の還暦見学会レポ トムテと共に続けます^^
館内見学の後は、スペシャルトークイベント&コンサート。
プログラムはこちら→ ★音楽建築見学会 特別編★
建築の難しい話はわからないけれど、
前川國男氏というひとりの建築家の
人生に触れられたことは、貴重な体験でした。
特に印象的だったのは、60年前
音響を担当なさったという石井のぶてる氏のお話。
(口頭でのご紹介だったので、お名前の漢字がわからなくてごめんなさい。)
当時、東大の大学院で音響について研究していた彼に
故前川氏が、若い人の力を借りたいと
音楽堂の音響をお任せになられたそうです。
まず、今年90歳になられる石井先生のお話になられる
美しい日本語に感動。
前川先生は、エンジニアを信頼し、
学術と芸術がぶつかった時にいかに融合させるか、
共に追求してくださったと。
音響測定もなかった時代で大変なことばかりだったけれど
今も楽しい想い出とおっしゃってました。
そして、小さい頃からこのホールでの演奏会に通ったという
建築家内藤 廣氏の「建築は体験」という言葉が心に残りました。
学生時代観たもみじ坂のたたずまいや
その時々のホワイエの空気などこの席に座るまでのシーン、
高校生の時に聴いたヤノビッツの歌に心が震えたことなど。
この建物にはそれぞれの人のそれが詰まっている。
良い建物にはデータにのらない良さがあると。
この日は、171年に一度の
ミラクルムーンだったとか。
奇しくもその後の仲道郁代さんの
コンサート最初の曲は、
ドビュッシーの「月の光」。
「音楽も体験」と感じたコンサートでした。