100年前の今日、ドビュッシーは天に召されました。
昨年4月より青柳いづみこさんが連載なさっている「ドビュッシー最後の一年」。
更新を待ち望んだ一年でした。
晩年病気のために仕事ができなくなり、貧困のため石炭さえ買えなかった時に
石炭と引き換えに書いた『石炭の明かりに照らしだされた夕べ』、
(→連載「石炭がほしい!」より。)
楽譜をフランスから取り寄せたことを思い出し、今朝、弾いてみました。
この曲は、青年時代の歌曲「ボードレールの5つの詩」
第一曲《露台》の詩句「炭火の暖かさに照らし出された夕べ」と、
第二曲《夕べの調べ》の詩句「音と香りは夕暮れの大気に漂う」に基づく
前奏曲集第一巻第4曲から引用されています。
(小鍛冶邦隆氏CD収録作品解説より)
若き佳き日を思い出しながら書いたのでしょうか。
胸が熱くなりました。
「印象主義の作曲者」と言われることをとても嫌っていたドビュッシー。
連載ラストは、「没後100年、ドビュッシーの音楽は、
なお扉を開かれるのを待っている。」ということで閉められています。
昨夜は、その真実を伝え続けてこられた青柳いずみこさんによる
「ドビュッシー没後100年命日前日メモリアルコンサート」に参りました。
プログラム最後、青柳いづみこさんのドビュッシーへの想いを知る会場のみなで
彼女の「雪の上の足跡」を聴きながら、共に追悼の意を捧げました。
追記です。
その時、会場に展示してあった資料たちについてはこちら。