ゴッホの謎に満ちた死の真相を彼の絵によって語らせるという
この作品の予告編を観た時から、これだけは絶対劇場で観ようと決めていました。
スクリーンで繰り広げられる125名の画家たちの筆で
ゴッホのタッチを再現しながら描かれた“動く油絵”に圧倒されました。
作品を作り上げた全ての人たちの愛と狂気がゴッホの生涯と重なり、胸に迫ります。
そしてそのまま都立美術館へ向かい、「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」を鑑賞。
オランダ、パリ、アルル、オーヴェール・・・。
それぞれの地で絵画表現を模索しているゴッホの心の声が聞こえてきたのは、
やはり映画の影響でしょう。
絵の中のガジェ医師を観るだけで切なくて。。
そして、この作品展では、ゴッホのジャポニズムをテーマとしていて、
彼の理想郷であった当日の日本のアートにも数多く触れることもできました。
その中で大変衝撃的な動画と出逢いました。
なんとそこには、今年私がご縁をいただき京都にてリサイタルを開催することができた白沙村荘の創設者、
橋本関雪氏の在りし日の姿が映し出されていました。
橋本氏が奥様とゴッホの墓参りをした際に撮影なさった大変貴重なもの。
思わず画像に向かって、敬礼。
あと30年 ゴッホが長生きしていたら、彼は関雪氏とどんなことを語り合っていたのでしょう。
日本人であることを誇り思える作品でした。