ミュージカル「手紙」東京千穐楽行ってきました♪
東野圭吾氏のベストセラー小説をミュージカルで描いた作品。
ある日突然、犯罪者となった男とその弟の物語。
昨年、あまりに泣きすぎて辛かったので迷ったのですが、
演出家藤田氏の再挑戦という言葉と
ジャージーボーイズでとても印象的な演技をしていた
太田基浩さんが弟役とのこと、
吉原さんとの共演を観てみたくて行ってきました。
結果、今年は、いくらか冷静に舞台を味わうことができ、
より作品を味わえました。
偏見、差別、家族愛、音楽。
多くのテーマを投げかけられ、胸がぱんぱんです。
ところで、一緒にミュージカルを観に行った友人たちから、
舞台の幕が開く前に『「空虚5度」って何?』って質問されました。
このミュージカルをご覧になった山野靖博さんのツイッターで
この舞台で空虚5度が貫かれていると書かれていたそうで。
私も空虚5度の響きを意識して観劇しました。
わかりやすく言うと「空虚5度」とは、
三和音の真ん中の音を抜いた和音のこと。
例えばドミソの和音を例にとってみると。。
真ん中のミがミならメジャー(明るい響き)、
ミ♭ならマイナー(暗い響き)となります。
しかし、この3和音の真ん中の音ミをなくしてみるとドソの2和音だけとなり、
メジャー、マイナーどちらも判別できなくなります。
3度が空っぽの空虚5度。
この作品でそれを貫くことで表現したかったことは何なのでしょう?