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ドビュッシーと歩くパリ

 

かつては、ドビュッシーの楽譜と言えば、白い表紙でおなじみの安川加寿子先生校訂(音楽の友社)でしたが、

数年前からピアニストの中井正子さんの楽譜をよく見かけるようになりました。

 

ピアノのために 実用版ドビュッシーピアノ作品全集4

中井 正子
ショパン
2004-02-20

 

 

 

生徒さんが、「ピアノのために」を弾いているので取り寄せてみました。

 

実用版ドビュッシーピアノ作品全集として、既に12冊が出版されています。

1995年~6年、日本人で初めてドビュッシーの全曲を4夜にわたり演奏なさったそう。

この楽譜もフランス語による楽語もわかりやすく訳して添えてあり、

アーテキュレーションや運指など中川さんの補足は〔 〕表示で区別して書かれている点に気遣いを感じます。

ペダリングも大変細かに記してあるので、今後他の出版のものと見比べながら

参考にさせていただこうと思います。

 

また、楽譜のことを調べている内に中井正子さんが、

ピアニストの視点からパリをガイドしている本(CD付き)を見つけました。

 

 

このイラストのドビュッシー、可愛い♪

ガイドブックとしてもドビュッシー関連の資料としても素晴らしい一冊です。

 

 

ページをめくる度に色んなパリの街角の空気が蘇ります。

今すぐ飛んで行きたい

 

 

CDには、ドビュッシー最後の小品『炭火の暖かさに照らし出された夕べ』がありました。

まだ、2001年に自筆譜が競売にかけられて存在が明らかになった曲だそう。

ドビュッシーの青春時代の思い出『音と香りは夕暮れの大気に漂う』(前奏曲第一巻)が引用されていて、悲しく胸に響きます。

 

こちらの写真は、昨年初秋のパリ オランジェリー美術館へ行く途中に撮りました。

 

[ ドビュッシーと歩くパリ ]アート&ライブ&ブック, 2018/03/01 23:26